5章  積算と見積

工事受注者は、解体工事計画に基づき工事費の積算・見積りを行います。その際、解体工事費や収集運搬費・処分費の内訳を明確にして作成することが望まれます。

(解説)

解体工事の計画等と工事費の構成及び根拠を発注者に対し説明し、解体工事の費用を適正に示すことは重要なことです。解体工事に関する工事費の構成は、一般的に図4 のとおりです。また、考えられる解体工事費の分類と、これを細項目に区分したものが表4です。

図4 一般的な解体工事費の構成

表4 解体工事費用の一般的な分類と細項目

工事費の構成

構成細項目及びその概要説明

調査費及び措置費

事前調査に要する費用、事前措置に要する費用等準備作業費 解体工事にあたって障害となるものの撤去・移動等に要する費用や資材・建設廃棄物の搬入・搬出路等の確保等や植栽等の撤去・移動等に係わる費用

仮設費

足場、養生シート、水道・電気等の解体工事の全工程に要する仮設費用工事費 労務費、解体に係わる資材・機材等の搬入・搬出費、それらの損料等解体工事の区分(建築設備機器撤去工事、本体解体工事、付属工事、付帯工事)ごとの費用

工事原価

安全・環境

保全費 工事の安全や作業環境及び周辺環境の保全に係わる費用

解体工事費

現場経費 解体工事現場における諸経費

収集運搬費

分別した特定建設資材廃棄物・建設廃棄物の工事現場から再資源化等の施設や中間(最終)処分施設までの積込み、運搬に係わる費用

処分費

分別した特定建設資材廃棄物、建設廃棄物の再資源化等や処分等に係わる費用

諸経費

諸作業・業務等の管理に係わる経費

表4 は、現在までに一般的に採用されている作業の流れと建設リサイクル法に示された内容等を踏まえたものです。

表4 に示す以外の作業でも、内容が適正と判断できる費用については、計上する必要があります。