3章  解体施工  : 8節  躯体

3.8.1 躯体

躯体は,次の(1)から(5)に分別解体する。

(1)コンクリート

(2)鉄筋

(3)鉄骨

(4)木材

(5)その他の構造材

3.8.2 躯体の解体

(a)解体に当たっては,施工計画書の手順に従って進め,躯体の安定性を常に確認する。施工計画と相違する点を発見した場合又は予見した場合は,工事を一時中断し,必要に応じて適切な措置を講ずる。

(b)解体に重機等を使用する場合は,重機,コンクリート塊等の重量,振動又は衝撃に対して,床・はり等に適切な補強を行い安全院を確保する。

(c)解体工法は,次の(1)から(4)による。ただし,これにより難い場合は,監督職員と協議する。

(1)階上からの作業による破砕解体は,次の(i)及び(ii)による。

(i)解体は上階から順に,1層ごとに解体する。

(ii)大スパンの場合,過荷重を避けるため,複数の重機等が集中することのないようにする。

(2)躯体の地上外周部の解体は,次の(i)及び(ii)による。

(i)片持梁等が張り出している外周部は,外側への転倒を防止するため,張出し部分を先に解体するか又は適切な支持等を行う。

(ii)外周部を自立状態にする場合,その高さは2層分以下とし,安全性を確認する。

(3)地上外周部の転倒解体は,次のO)から(iii)により,速やかに一連の作業を終了させる。

(i)転倒解体によるコンクリート塊等の飛散,落下等による安全性に留意する。

(ii)高さは1層分以下とする。

(iii)1回の転倒解体部分(以下「転倒体」という。)は,原則として,柱2本以上を含み,幅は1〜2スパン程度とする。

(iv)転倒体の壁の縁切り,柱脚部の転倒支点の欠き込み等に当たっては,事前に転倒防止措置を講ずる。

(4)部材解体等による場合は,次のO)及び(ii)による。

(i)解体範囲を部材ごと又はブロック単位ごとに,形状・寸法,重量等を十分に検討し,落下及び転倒防止のため仮吊り又は仮支持を行い切り離す。

(ii)切り離した部材又はブロックは,落下及び転倒に十分注意し,クレーン等により吊り下げ,地上又はステージ上に降ろして分別解体する。

(5)地下階の破砕解体は,(1),3.9.1(b)及び(c)により,工事中に異常沈下,法面の滑動その他による災害が発生しないよう,災害防止上必要な措置を講ずる。

(d)異種構造,増改築部等の解体に当たっては,接合部の強度等に十分注意し,安全確保に努める。