工事事故防止「重点的安全対策」

参考資料

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国土交通省.ホームページ

 

平成25年度重点的安全対策(平成25年3月策定)

工事事故を防止するため、特に以下の項目について重点的に安全対策を講じ、事故防止に万全を期すこととする。

(平成25年度追加項目: )

T.架空線等の損傷事故防止

工事関係作業に起因した「架空線等の損傷事故」については、平成13年度より重点的安全対策に定め、事故防止に努めてきたところであるが、平成24年度も引き続き多く発生している状況である。

重点的安全対策項目

@【事前確認及び周知・指導の徹底】

架空線等の施設について、施工前に現地調査を実施し、種類、位置(場所・高さ等)、管理者を確認するとともにオペレーター等の作業員へ周知し、チェックリスト等を用いて作業時の留意事項についての指導を徹底する。

A【目印表示等の設置】

架空線に注意が向くよう目印表示等を設置するとともに、必要に応じ、防護カバー、高さ制限装置の設置等の保安措置を行うことで工事関係者に対して位置等の周知を徹底する。

B【適切な誘導】

架空線等の障害物周辺における建設機械等の作業においては、誘導員を配置し、合図を定めて誘導するよう指導を徹底する。

C【アーム・荷台は下げて移動】

架空線等付近にてバックホウ、ダンプトラック、移動式クレーン等の建設機械を移動するときは、必ずアームや荷台を下げるよう指導を徹底する。

U.地下埋設物の損傷事故防止

工事関係作業に起因した「地下埋設物の損傷事故」については、平成24年度の重点的安全対策に定め、事故防止に努めてきたところではあるが、平成24年度も引き続き多く発生している状況である。

重点的安全対策項目

@【事前調査、試掘の実施】

地下埋設物の存在が予想される箇所は、作業に先立ち図面等の照合及び立会依頼を必ず行うと共に、試掘等により地下埋設物の確認を目視で行うこと。また、埋設物付近の掘削作業は人力による先堀を実施するなどチェックリスト等を用いて作業時の留意事項についての指導を徹底する。

A【目印表示、作業員への周知】

工事関係者に埋設物位置を周知するため、目印表示等による埋設位置の明示を行い、作業員への周知を徹底する。

V.建設機械の稼働に関連した人身事故防止

不安定な場所での建設機械の転倒や作業員との接触事故など「建設機械の稼働に関連した人身事故」が平成24年度において増加しており、被災者が死亡や重傷を負うなど、重大事故につながっている状況である。

重点的安全対策項目

@【適切な施工機械の選定及び使用】建設機械作業にあたっては、周辺状況や現場条件を事前に確認し、適切な施工機械を選定する。また、建設機械の能力を超えた使用、安全装置を解除しての使用の禁止を徹底する。

A【誘導員の配置】

路肩・法肩等危険な場所での建設機械作業や人と建設機械との共同作業となる場合には、誘導員を適正に配置するとともに、誘導方法・合図等を確認する。

B【作業員に対する作業方法の周知】

建設機械の転倒や人との接触の恐れのある作業においては、作業実施前に作業員に対し、転倒、接触等を防止するために必要な作業手順を周知・徹底する。

※ここでいう建設機械とは、人力で持ち運び、作業を行うような建設機械や工具等は除くものとする。

W.足場・法面等からの墜落事故防止

工事関係作業に起因した「高所(足場・法面等)からの墜落事故」については、平成24年度において事故件数が増加しており、被災者が重傷を負うなど、重大事故につながっている状況である。

重点的安全対策項目

@【作業方法及び順序の周知】

足場・法面等の墜落の恐れのある場所では、工事関係者に対して安全帯の着用などの作業手順を周知徹底する。

A【墜落防止設備の設置、使用】

足場組立・解体時等の施工に当たっては、「足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱」及び、「手すり先行工法等に関するガイドライン」の遵守により、安全帯を使用するための親綱等の墜落防止設備を設置、使用し、安全な足場環境を整備する。

《発注者及び受注者の実施事項》

【発注者の実施事項】

@工事受注者に対する重点的安全対策の周知

適宜、次の段階等において重点的安全対策項目についての内容説明・注意喚起を行う。

1)既発注工事の受注者に説明(平成25年4月初旬)

2)施工計画書受理時における説明

3)工事現場における施工状況把握、安全パトロール等における説明

4)工事安全協議会における説明
A工事事故防止強化月間

工事契約数及び稼働現場数が多い11月を「工事事故防止強化月間」とする。

主な実施内容

1)工事受注者を対象とした安全協議会の開催

2)管内工事現場のパトロール・点検

3)PR活動等

B工事事故の措置

「平成25年度重点的安全対策」の遵守が不十分であったために発生したことが明らかな工事事故に対しては、受注者に対し、次のような更なる厳しい措置を行うこととする。

・口頭または文書注意において、措置影響期間を1箇月に相当する受注者に対しては6週間、2箇月に相当する受注者に対しては3箇月とする。

C工事事故に対する下請への措置

工事事故を発生させた場合において、下請の労働者が独自の判断で行った作業、行動などにおいての事故で、下請に責があることが明らかである場合には、下請に対しても厳しい措置を行うこととする。

D管理施設損害事故に対する措置

工事の施工に伴い管理施設に損害を与えた事故については、公衆損害事故に準じて、受注者に対して厳しい措置を行うこととする。

E工事事故防止に対する適切な費用の計上

除草作業における飛び石防護費用や地下埋設物の試掘や防護費用など、施工現場条件に応じて適正な費用を計上する。

F建設コンサルタント業務等受注者に対する周知

現場状況により、重点的安全対策項目に係わる作業が生じる場合は、受注者に対して、本安全対策について周知する。

【受注者の実施事項】

@重点的安全対策に対する施工計画・周知

施工計画書を立案する際に、現場状況等を事前に確認し、現場条件、工事内容等に即した安全管理を検討するとともに、重点的安全対策の具体的な実施方法を施工計画書に明記し、チェックリスト等を用いて作業時の留意事項についての指導を徹底する。また、ミーティング時等に受注者からオペレーター・作業員への直接指導等を徹底する。

A適切な人員の配置

施工にあたっては、現地条件等を十分把握した上で、工事内容に応じた適切な人員を配置する。

B工事関係者に対する周知資材搬入業者に対しても、その都度、受注者から指導する。

C連続事故発生時の対応

同一会社で事故が連続して発生している受注者は、社内の安全管理体制を見直し、安全な施工が実施できる環境を整える。

D作業員に対する安全教育

作業員のヒューマンエラーによる工事事故を防止するため、作業員に対する安全教育を強化徹底する。

架空線等損傷事故の防止に向けた再発防止策

高さ制限表示、のぼり旗の設置

@架空線位置の周知徹底

A現場内のルール設定及び周知徹底(移動時はアームを下げるなど)

B作業手順の見直し及び周知徹底

C現場安全点検・巡視の強化

D専任の監視員・誘導員を配置

E架空線の目印注意表示の設置・増設

F架空線防護対策実施(門型ゲート、防護管の設置など)

G建設機械の工夫(注意事項・高さ制限の表示など)

Hオペレーターと監視員・誘導員の役割分担明確化及び連携強化

架空線損傷防止の安全管理のポイント

※架空線等上空施設の事前確認、作業員への周知徹底が重要

「土木工事安全施工技術指針」(第3章第2節架空線等上空施設一般) 抜粋

1.事前確認

(1)施工に先立ち、現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認すること。

(2)建設機械等のブーム、ダンプトラックのダンプアップ等により、接触・切断の可能性があると考えられる場合は必要に応じて以下の保安措置を行うこと。

@架空線上空施設への防護カバーの設置

A工事現場の出入り口等における高さ制限装置の設置

B架空線等上空施設の位置を明示する看板等の設置

C建設機械のブーム等の旋回・立入り禁止区域等の設定

2.現場管理

(1)架空線等と機械、工具、材料等について安全な離隔を確保すること。

(2)建設機械、ダンプトラック等のオペレータ・運転手に対し、工事現場区域及び工事用道路内の架空線等上空施設の種類、位置(場所、高さ等)を連絡するとともに、ダンプトラックのダンプアップ状態での移動、走行の禁止や建設機械の旋回・立ち入り禁止区域等の留意事項について周知徹底すること。

地下埋設物損傷事故の防止に向けた再発防止策〜

@地下埋設物情報の周知徹底

A目印表示や看板設置による埋設物位置の表示、作業員への周知

B埋設物付近の掘削作業は人力による先掘を実施するなど慎重に実施

C事前に試掘を十分に実施

D現場安全点検・巡視の強化

E専任の監視員・誘導員を配置

地下埋設物損傷防止の安全管理のポイント

※地下埋設物の事前確認、現地位置表示、作業員への周知徹底が重要

「土木工事安全施工技術指針」(第3章第1節地下埋設物一般) 抜粋

1.工事内容の把握

(1)設計図書における地下埋設物 に関する条件明示内容を把握すること。

(2)設計図書に記載がない場合でも,道路敷内で掘削を行う工事があるときには,道路管理者,最寄りの埋設物管理者に出向き,道路台帳,埋設物台帳等により埋設物の有無の確認を行うこと。

(3)掘削の規模,深さ,掘削位置と道路との相対的位置をよく把握し,掘削に伴って影響が及ぶおそれのある範囲については,前項と同様に調査を行い,埋設物の状況の概要把握に努めること。

2.事前確認

(1)埋設物が予想される場所で施工するときは,施工に先立ち,台帳に基づいて試掘を行い,その埋設物の種類,位置(平面・深さ),規格,構造等を原則として目視により,確認すること。

(2)掘削影響範囲に埋設物があることが分かった場合は,その埋設物の管理者及び関係機関と協議し,関係法令等に従い,保安上の必要な措置,防護方法,立会の必要性,緊急時の通報先及び方法,保安上の措置の実施区分等を決定すること。

建設機械の稼働に関連した人身事故防止に向けた再発防止策

@現場内のルール設定及び周知徹底

A作業手順の見直し及び周知徹底

B現場安全点検・巡視の強化

C講師を招いた講習会開催

D専任の監視員・誘導員を配置

E禁止事項の周知徹底(機械の能力を超えた使用、安全装置を解除しての使用など)

F建設機械の工夫(注意事項の表示、衝突防止センサー取付など)

建設機械の稼働に関連した人身事故防止の安全管理のポイント

※建設機械の稼働に関連した人身事故防止対策が必要

「土木工事安全施工技術指針」(第4章機械・装置・設備一般) 抜粋

1.安全運転のための作業計画・作業管理(第1節建設機械作業の一般留意事項)

(1)作業内容,作業方法,作業範囲等の周知を図ること。

(2)路肩,のり肩等危険な場所での作業の有無,人との同時作業の有無等を事前に把握して,誘導員,監視員の配置及び立入禁止箇所の特定措置を明らかにしておくこと。

3.安全教育(第2節建設機械の運用)

(1)運転者,取扱者を定め,就業前に以下の教育を行うこと。また,指定した運転者,取扱者以外の取扱を禁止し,その旨表示すること。作業方法を変えた場合には,関連事項について教育を行うこと。

@ 当該機械装置の危険性及び機械,保護具の性能・機能,取扱方法,非常停止方法

A 安全装置の機能,性能,取扱方法

B 作業手順,操作手順,運転開始の合図・連絡,作業開始時の点検

C 掃除等の場合の運転停止,通電停止,起動装置施錠等の手順及び必要な措置

D 非常時,緊急時における応急措置及び退避・連絡等

E 整理整頓及び清潔の保持,その他必要事項

足場・法面からの墜落事故防止に向けた再発防止策

@現場内のルール設定及び周知徹底(安全通路の通行など)

A作業手順の見直し及び周知徹底

B現場安全点検・巡視の強化

C作業場所の改善(手すりの設置や照度の見直しなど)

D安全設備を追加(巻き取り式墜落防止器具など)

〜足場・法面からの墜落事故防止の安全管理のポイント〜

※足場・法面からの墜落防止対策が必要

「土木工事安全施工技術指針」(第2章第5節墜落防止の措置) 抜粋

1.足場通路等からの墜落防止措置

(1)高さ2m以上の箇所で作業を行う場合は、足場を組み立てる等の方法により安全な作業床を設け、手すりには必要に応じて中さん、幅木を取り付けること。

(2)作業床、囲い等の設置が著しく困難なとき、又は作業の必要上から臨時に囲い等をはずすときは、防護網を張り、作業員に安全帯を使用させる等の措置を講じること。

2.作業床端、開口部からの墜落防止措置

(1)作業床の端、開口部等には、必要な強度の囲い、手すり、覆い等を設置すること。

(2)囲い等の設置が著しく困難なとき、又は作業の必要上から臨時に囲い等をはずすときは、防護網を張り、作業員に安全帯を使用させる等の措置を講じること。

3.掘削作業における墜落防止措置

(1)墜落のおそれのある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、作業員に安全帯を使用させること。その際、親綱の上方法面との接触による土砂等の崩壊等が生じないように配慮すること。